活動報告blog


by kuonomi

カテゴリ:ダメ文( 1 )

冬夜

師走。


一年で一番忙しい時期。
師すら走るという忙しい月。


日が明けるが遅く、落ちるのは早い。


そんなときのはなし。







「あー・・・寒っ。」


高校生のタエは、一人、自転車をこいでいた。
頭には帽子、首にはマフラー、手には手袋をして、コートを羽織るという、冬の完全装備をしていた。


友達の家から帰る途中だった。
長話をしてしまって、ついつい帰るつもりだった時間より大幅にオーバーしてしまった。


外はやけに寒い。
完全装備をしていてもやはり寒い。

冬は嫌いじゃない、むしろ好き。冬の香りを味わいたい。
そう思うタエではあるが、前で自転車をこぐ中年の男性がタバコを吸っている所為で、
冬の香りはタバコの臭いしかしなかった。
誰もタバコを吸わない家に住んでいるタエにとって、タバコの臭いは酷く鼻につき、むせてしまいそうになった。

嫌になったタエは、曲がり角で曲がり、違う道にそれた。

タバコの臭いから開放されたからか、とても空気がおいしく感じられた。



しばらく鼻歌まじりで自転車をこぐタエだったが、何か違和感を感じた。
確か、この道は何度か通ったことがある。
しかし、冬だからだろうか、夜だからだろうか、初めて通る道のように思えた。

いきなり強い風が吹いた。帽子がフワっと飛び、明かりの下へと落ちた。
タエは急いで明かりの下へと行き、帽子を広った。

妙なところに一つぽつんとある電灯だった。
色も何だか変な色であるような気がした。



帽子をかぶりなおし、再び自転車をこぐタエだったが、
むしょうにその電灯が気になり、何度も後ろを向いた。
電灯は何も変わらず、光り続けていた。

タエは見飽きたのか、後ろを振り向くことを止め、自転車をこいだ。
車どころか人すらあまり通らない静かな場所。
臆病な方ではないが、心細くなってしまいそうだったので、こぐ足も少し速くなった。




突然、前方から車がやってきた。
暗い道だったので、まぶしい光を見たタエは驚き、腕で光を防いだ。

車の音が後ろへと行くのを確認し、腕を下ろす。
しかし、暗かった道なのに、明るく感じた。


見上げると、先ほどの電灯。
タエは怖くなり、再び自転車をこごうとした。
その時、

ピピピッ・・・「ぎゃぁっ!!」

タエの携帯が鳴り出した。

聞きなれた音、しかし、その音は、アドレス帳に入ってない人からのコール。
見たことの無い番号。
恐る恐る、通話ボタンを押すタエ・・・。

「はい、もしもし・・・。」
「「貴方、この電灯気に入った・・・?」」

電話からの声、後ろからの声が重なって聞こえた。
ばっと、後ろを見たタエ。しかし、誰も居なかった・・・。

早くここから立ち去ろう、立ち去らないと駄目なんだ・・・。
しかし、足が動かない。

タエはなんだか意識がなくなっていくような気がした。
タエは渾身の力を込め、親に現在位置の地図を送付したメールを送り、タエは意識を手放した・・・。







後日、その場所に友人と行ったタエであったが、そんな電灯、何処にもなかったという・・・。



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今日帰ってきた道がいよ~に怖かったわけで。
帰り道こんな話を考えて気をまぎわらせていたのですが、余計に怖く・・・。
漢字とか違ってたらすみません。
そもそも駄文失礼しましたorz
因みに題名はトウヨと読みます。
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by kuonomi | 2005-12-29 18:41 | ダメ文